アロマセラピー 検定

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古代からあった芳香の知恵

 「アロマセラピー」という言葉自体は、20世紀始めにフランスで生まれた新しいものです。日本でも近年になり一般に浸透してきたため、近代的な療法という印象をもっている方が多いかも知れません。確かに、今日では進んだ研究がなされており、エッセンシャルオイルの心身に与える効果が科学的に確認されてきています。
 しかしながら、植物の香りを用いた療法自体は、科学が発達する遥か昔の太古から、世界中のあらゆる地域で行われてきたものです。古代エジプトの壁画には、香油の壷や香炉を神にささげる人物が描かれており、「香り」の利用が当時の生活に根づいたものであったことを示しています。インダス文
 古代の人々の植物活用方法を、そのまま現代に当てはめることはできませんが、アロマセラピーの根本をなす知恵は、人類の文明のスタートとともにあったといってもいいでしょう。

西洋医学とアロマセラピー

 エッセンシャルオイルは医薬であり、芳香療法は医療であった。こう書くと驚かれる人もいるでしょう。しかし、西洋医学の祖として知られるヒポクラテスや、「マテリア・メディカ(薬物誌)」(さまぎまな事物を研究、分類した本で、600種類もの植物が取り上げられています)を著した医師・ディオスコリデスらが活躍したローマ時代から18世把にいたるまで、アロマセラピーは∃一ロッパで医学の重要な柱だったのです。
 1931年頃、フランス人科学者ルネ・モーリス・ガットフォセが実験中の事故でやけどを負ってしまい、とっさに目の前にあったラベンダーのエッセンシャルオイルをかけたところみるみる回復したそうです。その体験をもとにアロマ(芳香)とセラピー(療法)を足した「アロマセラピー」という言葉を造語しました。 ガットフォセが命名したころから、アロマセラピーはエッセンシャルオイルの殺菌、消炎など薬理作用を研究する医療的な色彩が濃くなっていきます。

現代のアロマセラピー

 現代のアロマセラピーは、いわゆる近代西洋医学とは一線を画し、大自然の力を穏やかに活用する療法として発展していますが、その発展の過程は、マルクリットモーリー、ロバートティスランドという二人の人物の存在を抜きには語れません。
 マルクリット・モーリーは、エッセンシャルオイルを植物油に着駅してマッサージすることで身心のバランスを正常にするという方法論を示した生化学者で、彼女の著書「最も大切なもの…若さ」は、イギリスのアロマセラピーに多大な影響を与え、ホリスティツク(全体的な)・アロマセラピーのきっかけとなりました。
 一方のロバートティスランドは、モーリー夫人ら先人の理論や方法論を体系的にまとめあげた人物で、その著書「芳香療法・理論と実際」は、母国イギリスだけでなく、日本のアロマセラピー界発展にも大きな役割を果たしたのです。

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